ヴァナディールで
カバン整理に明け暮れている今日この頃。
リアルのクローゼット整理に関するお話です。
さかのぼること
中学生のタイラー。
３０年近く前の話になります。（年とったな・・・）
遊んでいた友達の両親は
共働きや転勤族の家庭が多く
親が子供に申し訳ないと思っていたのか
「お小遣い」をたくさん持たされている
友達が多かったんです。
その他の転勤族じゃない子たちも
親がお金持ちの子が多かったんで
お小遣いや
ファッションにかける金額が
僕とは天と地ほど違っていて
当時コンプレックスになっていたように思います。
僕は地元の人間で普通の家庭でしたし
しつけに厳しい親からの小遣いなんて
ほんのわずかしかなかったのでね。
当時１４歳ぐらいかな。
中二ぐらいだと思いますが
友人の中のファッションリーダーの子が
ある時、カッコいいジャケットを着てきました。
AVIREXというブランドのＢ－３といいうジャケットです。
今調べるとこんな感じかな～。
世間でもおそらく流行してたと思うんですが
まだあまり見かけなかった初期の頃だったように思います。
僕らは世間より彼をきっかけに
このブランドの似たジャケットを
それぞれ購入し着てくるようになります。
「Ｂ－３」ブームです。
仲間の証かユニフォームのような感じでしたねぇ。
僕はおしゃれなんてよくわからなかったし
そもそもそのジャケットの名前やどこで売ってるのか
値段も良く分かっていませんでしたが
さすがにこのジャケットはすごくカッコいいな！って思って
自分も欲しいな～っと思ったのを記憶しています。
ある日
隣町の服屋さんに入ると
そのファッションリーダーが着ていたカッコいいジャケットと
見た目や質感は少し違いますが
AVIREXのジャケットが売っていました。
価格を見ると
70,000円。
・・・
たっけえ。
僕の
当時の貯金
全てを使わないと買えない金額。
貧乏中学生にはきつい・・・。
ファッションリーダーの子が着ていたジャケットは
もっともっといい革質だったと思うんでさらに上ですね・・・。
しかしこれならギリギリどうにか買えそう。
お店にはこの１着しか置いてない・・・。
こうなると
もうスイッチが入っちゃって
店長に取っておいてとお願いして
自宅へ帰り母親と喧嘩しながらも銀行預金を下ろして
札束（７万円）を握りしめて翌日かな？
買いに行きました。
アメリカ空軍で採用されたジャケットです。
すごく大きくて暖かく風をまったく通しません。
真冬でも中はＴシャツで大丈夫。
翌日から
仲間の中に居ても
これを着ている時期はコンプレックスを
感じることのない嬉しい時期でした。
しかし、ここは福岡。
そんなに寒い日は長くはありません。
そしてお金持ちの友人達にとって
この金額は大したことはないのでしょう。
そのジャケットブームも翌年には去っていました。
次の冬に着続けているのは僕ぐらいで
まだ着てるの？という空気すらありましたが
僕はこれ以上はお金もありませんし
ついていく気も無くなっていました。
高校以降にもなると
そのブームが去ったＢ－３を着る事はなくなり
クローゼットの奥に仕舞い込んで
長い眠りにつくことになります。
ヴァナでカバン整理をしていて
リアルでもクローゼット整理をしようっと
思い立ちました。
そこで奥の方から出てきた、この「Ｂ－３」。
当時の精一杯が詰まったジャケットで持ち続けていましたが
もう着る事も無いし、３０年になるし
もったいないけど、そろそろ捨てちゃおうかな？っと。
でかいのでクローゼット圧迫なんです。
その前にＢ－３ってそもそもなんなんだろう？って思った僕は
初めてスマホで調べる事にしました。
おおお。
映画などがきっかけで流行したんだな～。
今でもバイクの人とかに需要があるのか～。
ってか中古市場で取引がそこそこ活発だぞ！！ってなことを知ります。
・・・売れる？？
余りオークション系はしませんが
今回、想い出の品を捨てるのも気が引けるので
売ってみる事にしました。
ほぼ着ていないんでね・・・。
状態はかなりいい。
そして先日購入した一眼レフが
さらに良く見せてくれます。
汚れているＢ－３が２万円とかで売れてる・・・。
とりあえず３万円ぐらいで出してみるか！！（強気
・・・
２９，８００円。即売れｗ
すごいな。中古市場。
捨てるつもりだったのにねぇ。
僕の３０年が詰まったジャケットです。（着てないけど
過剰包装して送りましたら
大変気に入った！との評価を頂きました。
嬉しい、嬉しい。
無駄が無いって気持ちがいいね。
長くなりましたが
こんな感じで
ヴァナもリアルも
「倉庫整理って想い出にぶち当たって
なかなか進まないよね。」＼(^o^)／って
実感した
年末によくあるお話でした。
おしまい。
[4回]
PR
