TYLOR Blog

タバコの火など245の傷。

裁判長「むごいの一言に尽きる」
福岡3歳虐待死で両親に「懲役12年」

2020年8月
末益愛翔ちゃん（当時3歳）が亡くなりました。

福岡での事件です。

タバコの火を押し付けたような
やけど跡が多数みつかったとのこと。


大阪で60度の熱湯をかけて
子供を殺した事件も少し前にありましたね。


本当に幼い子供を殺すことは許せない。

こういった凄惨な事件には胸をえぐられる思いです。


ただ
書いておいたまま上げなかった
エントリーを思い出しました。

虐待死の2件とは関係ないですが
京都アニメーションの放火事件があった時。

世の中がこの報道で埋め尽くされた時に書いたエントリーです。

その時にすこし思ったこと。
今更ですが上げてみます。

僕も事件のことを書くことがあるので
自分に向けても残しておこうと思います。







「京都アニメーション放火事件」


凄惨な事件の詳細を知った時
我々は大きなエネルギーを持って行かれている気がします。

報道を通じて広い意味での鬱になりかけるんでしょうね。

特に「熱傷」については
そのキツさをある時期に
詳しく知ってしまう事がありまして

それ以降、熱傷・火傷にまつわる話を聞くと
その知識や事件を思い出して、被害者の方の現在と
その後の厳しさを想像してしまいます。

すでに僕の知識は古い物となっていたり
移植手術や再生医療により救われる事例があるといいのですが
いずれにせよ大変な苦労をされることは想像に難くありません。


本当にひどい事件です。

しかし
猟奇的な犯罪は昔から何度となく繰り返されているはずです。

近年増えたのでしょうか？

少し慰めになる話として
実数の犯罪は自体は減っているとのことです。

これはやはり性善説と言いますか
世の中が悪いことよりも善いことを
求めている証拠だと僕も思います。

近年ネットの普及により
かつてより深く、広く・長く語られることになり

ＳＮＳやスマホによる映像の増加でその事件は
多くの人の中でよりリアルに残ってしまっていると思います。

私達はこのような猟奇的な事件に
どのように向き合えばいいのか。



事件の詳細を知りたいと思う人。

例えば、被害者やその家族、容疑者とその家族など。
専門家や、判明した多くの情報をもとに
所属する組織や社会の病理を解説するような人。

一定のニーズがあるかもしれません。

しかし
個人も発信できる時代において
成否不明な情報も増えていてネットにも残る時代。

僕は専門家は別として
一定の人以外の多くの一般人にとっては
「事件の詳細」というのはデメリットが多いのではないか
といつも思っています。メリットが無いとは言いません。

ただ最近はあまりに具体的に
情報が出しすぎている気がするんです。

報道機関も視聴率や部数を伸ばすために
過激なタイトルや見出しにしている。

事件を風化させない為に
被害者の実名公表や家族・遺族への取材攻勢。

大きな事件があればニュース、ワイドショーで
数時間・数日かけて繰り返し解説・論評。

様々な批判がある中でも
マスコミ各社は報道の自由を前面に押し出し
公に事件を具体化、ドラマ化する弊害があると思います。



人という個体がある以上エラーは必ず存在していて
モンスターのような考えられない犯罪者は
一定数生まれると言われています。

普通に暮らしているほとんどの人達が
考えもしない事を行える人達です。

その考えつかない内容を
知らない人達に伝える必要性はないと思うんです。

事件の詳細を知ることにより
検証・予防・教育などが可能となり抑止効果がある。

その人の生い立ちや人生の結果の産物であり
加害者も被害者であるとの考え方。

いずれも間違いではないのかもしれません。

しかし、皆が何も知らない事のメリットは検証が難しく
認知されるほど語られてもいません。


部落差別などでも言われることですよね。

知らなければ差別はできないのではないか。
しかし知ったときに正しい知識を付けていないと
間違った認識を持つかもしれない。

何を伝えるのか。何を知るべきなのか。

この情報社会で生きていくうえで
自分や家族を守る方法。


情報社会や世の中が優しくなっていった結果
昔と比べて事件は減ってきているのは事実。

しかし一定数の猟奇的な犯罪は起こりうる現実。
しかし広く事件の起こし方や詳細を皆が知っている事実。

後ろ向きにならずに前に進む方法。

いつも考えさせられます。

[2回]