TYLOR Blog

先ほどジャパンライフの詐欺事件で

安倍首相が広告塔だったっていう
毎日新聞のアホなニュースをネットで見て思い出した事。

ジャパンライフに8000万円投じた女性　「安倍首相らが広告塔なので信用」
https://mainichi.jp/articles/20200918/k00/00m/040/058000c




僕には地元に友人が
とても少ない事は以前書きましたが
その大きな原因がこういう「儲け話」に起因します。


とてもつまらない、個人的な昔話です。





僕は中学３年生の時に親友と呼べる奴が２人いました。





Aは
地元に数件あるレストランチェーンの経営者の息子。

Bは
地元の卸業と商業ビルのオーナーの息子。


２人の家は屋敷と呼べるほど大きく、
Bの家に至っては広い庭に大型犬にお手伝いさんと
絵に書けるほどの資産家の息子。

僕はもちろん普通の家です。



中学３年生。

彼らが私服を買いに行くから付き合ってと言われ着いて行くと
福岡都心部の「大名」という場所にある
店員が付いてくるような店まで連れて行かれ
値札も見ずに買っていたりすることに
金銭感覚の違いを感じつつも

（今の僕にもできないことをやっていたな・・・）

家にはゲームや最新の音楽やビデオ
遊び道具がたくさんあったので、いつも通って
金持ち友人がいるメリットを享受していた日々。

富の差は感じたけれど
僕も彼らも特に気にせず仲良く毎日遊んでいましたね。

そして
AとBは２人とも親の仕事の話もよくしていました。

「いつか大人になったら３人で、一緒に何かできたらいいよな」
って夢を語る２人。

僕はどっちかというと世の中そんなに甘くないよｗ
っというような感じの関係性でした。





それから数年。




社会人になって２・３年目ぐらいの時だったかな
2000年になっていなかったと思う。


Aから携帯電話に着信があった。

働き出してからはあまり会えていなかったので
内心嬉しかったのを覚えている。


タ「お～～～A！久しぶりじゃん。元気か～？」

A「久しぶり～。ちょっとBとタイラーの事話してて電話してみた。」


タ「お～～～～。Bと一緒？なになに？」

A「今、Bと一緒にビジネスしててさ～」


タ「なにそれすごいね。親父さんの仕事関係？こっちはサラリーマンなのにｗ」

A「いやいや、うちの親父も関わってるんだけど俺らのクラスの他のやつも誘って

　 一緒に頑張ってるんだよ。」

A「タイラーは慎重派だし、就職して頑張ってるの知ってたんで声かけなかったけれど

　 そろそろ声かけようって話になってさ～」


タ「ええええ～若社長２人が集まって会社設立か？とりあえず今度話聞くわ。」


そんな感じで


僕はAとBと「Aのお父さん」も関わっていると聞いたこともあり
まったく不信感も無く、きっとすごい話なんだと思っていました。

後日、Aからまた連絡があり

事業の説明を元クラスメイトの岡田（仮名）がするので
とある会場に来てほしいと言われました。

タイラーが来るなら他のみんなも集まるからと。


おいおい

どんだけクラスメイトが参加してるのか・・・、聞いてねえ・・・。


当日、その会場の入り口には

AとBと元クラスメイトが２人ほどが待っていてくれた。
全員スーツに身を固めて
今で言うホストみたいな感じだったかな。


タ「A、B久しぶり！！みんなも！
　　
　　ってか、内緒でなに始めてんだよ、すごいな～～、何の仕事？」


B「久しぶりだな～！来るのおせーよ(笑)。」

A「久しぶりだね～。今は俺達こういう肩書でやってるんだ。」

みんな手にはお揃いの大きなビジネス用の手帳を持っていて
そこからAが、とある名刺を僕にそっと差し出す。


「　Nu Skin Japan Co., Ltd.

　　エグゼクティブ　〇〇　〇〇　　」


ん？ニュー〇〇〇？

挨拶も早々に、時間が無いからとAに会場へ連れて行かれる僕。


変な空気だ・・・。


会場には、言われた通りクラスメイトで
当時おとなしめだった岡田（仮名）が
ホワイトボードを前に何やら司会の準備をしている。
今から彼が進行？をするようだ。


別のホスト風なクラスメイトを
部下のように使う感じで色々と指示を出している。


Aは僕を
前から2列目ぐらいの前の方の机に座らせ
Aもその隣に手帳とシャープペン片手に座る。

僕に岡田の話をメモるように言う。
わからなかったら後で説明するから聞けと。

後ろを振り返ると
クラスメイトに連れられて複数の人が来ていたようだ。
この会場をかつてのクラスメイトがわんさかいて、仕切っている。

異様な光景でしたね。




岡田「それではニュー〇〇〇ジャパンの説明会を行います。」

大人しかった岡田が、かなり慣れた口調で話しだす。

気持ち悪いほどにマニュアル化された文章を。





僕はすぐに気が付いた。



だって

数ヶ月前にも

友達の女の子に大事な話があると
居酒屋に呼び出されて

２時間かけて聞いた話とほぼ同じだからだ。



下心満載で行ったのに、最悪の２時間。







あああ～～～。





マルチまがいだ・・・。







しかも親友やクラスメイト大勢参加してる・・・




・・・。






女の子の時はアム〇〇〇だった。
（アムロレイじゃないよ）



僕らにこの手の話が蔓延する
最初の時期だったように思います。
※今後しばらく続くことに。


そういった説明会の内容は
皆さんご存じと思うし、害になるので割愛するね。

ピラミッド方式のシステムで
金儲けを健康・美容関係品の売買を通じて達成しようとかいう話。
全員が幸せになるとかなんとか。


完全にそのシステムに感動しハマっていた同級生と親友たち。


スーツを着て、手帳を持たされ、名刺を持ち

仲間と一緒に仕事をしているという妙な高揚感で

批判や疑う事を忘れ

この会場にその会社の責任ある人が

一人も居ない事におかしいとも気付かず

社会人素人の20代そこそこが

ホストみたいな格好で「100万稼げるとか」違法かもしれない事を

アホみたいに喋っている。



あんなに賢い奴らだったのに

これをおかしいと思わないのかよ・・・。





説明会が終わると

何故か近くのマクドナルドに全員で移動させられ

各４人テーブルごとに座るよう指示され
僕を囲むように元同級生が３人が座る。


「納得いかない事があったら何でも聞いて！わかるまで説明するから！」
っと鼻息が荒い。


いやいや、納得いくまで帰さない気か～～い！！！

その時はもう洗脳完了ってことだろ！！！！

っと心で思いつつも

同級生をなんとかこっちに戻そうと無駄なあがきをしてみたり。




もうね

そこからさらに２時間以上だったと思うけれど（マクドナルドも迷惑よね）


後半は次第に僕への

罵倒となっていました。


A「せっかくおまえと一緒に仕事がしたかったから声かけたのに」

B「これだけみんな時間を割いて説明してるのになんでわかんないんだ」

A「AAAの企業だよ！マルチじゃないって！もう信用しないならおまえとは話さん！！！」


今思うと、完全に洗脳されていたABと同級生彼らは

僕に良い事を伝えようと必死だったんだろうな。

何に彼らが怒ってたかって、

「僕が彼らの言う事を信用しない」って感じてた事に関してだもん。


でも信用した時って、僕も入ってる時だもん。


まだ２０代。

若かったのでそこで大喧嘩別れ。（手は出していません）

マクドナルド駐車場で大喧嘩なんてちょ～カッコ悪い。



そのまま連絡を取らないまま数年後。


Aと一緒にそのマルチまがいに手を出したと言っていた

彼のお父さんのレストランチェーンの会社が倒産した事を聞いた。

Aの消息は不明。経営が危うくなってその手の話にも手を出したのだろうか。


Bは現在、お父さんの資産を受け継ぎ

福岡でも有名なCMをするほどの会社の代表をして頑張っているようです。

きっと後を継いだということは、もうこの話はやってないと思う。



AもBも僕も

今では携帯番号も変わり
お互いに連絡を取り合う事はありません。


いつか会えた時は
思いっきりバカにしてやろうと思いますが・・・。




これが
僕に中学校の同級生友達が
ゴッソリいない理由と

僕がマルチまがいや、もうけ話が
どんな理由であれ大っきらいな理由です。




個人的な話だけど

ちょっと思い出したので書いてみました。








※追記

ニュー〇〇〇の虚偽説明に投資家から集団訴訟


ブルームバーグ：
中国：米ニュー〇〇〇調査へ、人民日報の「マルチ商法」で

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