今日、いやもう昨日か
実は仕事をしていました。
ある会議に出席。
そこで「業務委託」をしている
若い担当者から
僕を含めた四人が報告を受けて
今後の対応を話し合う場でした。
その業務委託をしている会社の担当
若いのにかなり優秀なんです。
半年ほどの付き合いなんですが
他の案件も大量に抱えながら
それを感じさせないほどの適時報告と
次に向けた課題、その対応策
かかる費用の算出から
最安で質の高い業者選定まで
時には仕事関係なしに動いてくれたりもします。
頭のできが違う。そう思わせる人間でした。
報告を受ける我々の中に
一人クレーマーかいました。
僕は今日初めてまともに絡んだ人でした。
つまらないミスをイチイチ取り上げ
担当者が少し反論すると声量でつぶすんです。
年齢も60前ぐらい。
しゃべり方も
時に政治家の真似のような
時に弁護士のフリのような
執拗で回りくどく高圧的な感じ。
「本物」の政治家と弁護士は
本当にすごいですから。
この人はあくまでそのような感じ。
クレームの内容は
写真資料の解像度が少し低い。カメラを買い換えろ。
カラーで分かりやすく表にまとめろ。やりなおし。
仕事の結果だけじゃなく途中の報告書も作れ。
そもそも仕事を請け負っている責任感が感じられない。
などなど。
もう一度言いますが、彼は優秀なんです。
仕事はきっちりこなしている。
我々から請け負っている業務の
委託費も安く、なんとかやりくりをしながら
資料を作成し今日に備えていました。
膨大な量の資料です。
ふと見ると
いつも冷静な担当者の指先が少し震えていました。
僕以外の二人は
また始まったといった感じでしたが
特に止める様子もなかったので
ある程度、話が落ち着いた瞬間に僕は
「彼の仕事ぶりは評価できると思っています」
「もうやめませんか？ 」
かぶせるように
「タイラー君はわかってないんだよ」
「民法的に僕の言ってる事は正しいはずだ」
はぁ、民法とか訳がわからないし。
すると残りの二人が
「タイラー君、まぁ熱くならないで」
「担当者君もクレーマーさんの言ったことを
よく聞いて次までに準備しといて
土曜だし終わろう」
えええええええええ
会議はそのまま終わり
荷物をまとめて部屋を少し出たところで
担当者が待ってました。
「タイラーさんありがとうございました。」
「まぁ僕が未熟なんで
皆さんにご迷惑かけて申し訳ないです」
「何も悪くないよ。あれはただのクレーマー」
「君がダメなら、他もダメだよ。
イヤになって担当辞めないでよ？」
「ははは。大丈夫ですよ。
タイラーさんも気をつけて帰って下さいね」
なんて清々しいやつだ。
こっちの方がまだイライラしてるよ。
立場が違えば僕は我慢できるだろうか。
まだまだ世の中には
想像以上にイヤなやつと
想像以上にいいやつがいるんだなぁと
思いながら家路について
ビデオに入れた月9を見たら
ちゃぶ台ひっくり返したくなるほど
つまんなかった。
おやすみなさい。
(Twitter発信)
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